GSX-R1000 K7 FIエラー 考察
先日のFSWで表示されたFIエラー。
先ずはエラーコードが見られないかと、ディーラーモードにしてみました。
本来、ディーラーモードにするにはシート下のこのカプラーに専用のモードセレクトスイッチという純正部品を接続するのですが、無くても出来ます。
カプラーの白(細い赤線入り)と黒(細い白線入り)を直結するのです。
こんな感じで針金でもOK。
最近のスズキ車はみんな同じだと思います。スカイウェイブ650も同じでした。
残念ながら、エラーコードはメーターに表示されませんでした。(C00は故障無し)
エラーが出ている状態でないと駄目のようです。
(履歴を確認するにはSDSという端末のあるお店にお願いしましょう)
さて、走っているときはいつエラーが表示されたのか分かりませんでしたが、帰ってから動画をチェックすると、すべてストレートで、かつレッドゾーン(13,800rpm)ぎりぎりまで引っ張ってシフトアップした直後に点灯していることが分かりました。
そして、今回の走行にあたって今までと変更したのはクイックシフターのカットタイムだけ。ちょいとググってみると、オートシフター等でFIエラー表示される事例がいくつか見つかりました。
何故FIエラーとなるのか?
ここからは推測です。
おそらく私のエラーコードはC24/C25/C26/C27というものでしょう。
これはクランクポジションセンサーからの信号は来ているのに(つまりエンジンは回っているのに)、ダイレクトイグニッションコイルからの信号が8回以上途切れた場合に表示されるもので、もともとはダイレクトイグニッションの不良検知のためのものだと思います。
(因みに同じダイレクトイグニッションのスカイウェイブ650は4回、GSX-R1000 K1は2回とサービスマニュアルに記載されています。)
今までクイックシフターのカットタイムは50msecとしていましたが、先日は70msecに長くしました。そこでカットタイムと中断される点火回数を計算してみました。(暇だな~)
ポジション | カットタイム(msec) | 回転数(rpm) | カットタイム中の点火中断回数 |
POS.4 | 50 | 12000 | 5.00 |
12500 | 5.21 | ||
13000 | 5.42 | ||
13500 | 5.63 | ||
13800 | 5.75 | ||
POS.5 | 55 | 12000 | 5.50 |
12500 | 5.73 | ||
13000 | 5.96 | ||
13500 | 6.19 | ||
13800 | 6.33 | ||
POS.6 | 60 | 12000 | 6.00 |
12500 | 6.25 | ||
13000 | 6.50 | ||
13500 | 6.75 | ||
13800 | 6.90 | ||
POS.7 | 65 | 12000 | 6.50 |
12500 | 6.77 | ||
13000 | 7.04 | ||
13500 | 7.31 | ||
13800 | 7.48 | ||
POS.8 | 70 | 12000 | 7.00 |
12500 | 7.29 | ||
13000 | 7.58 | ||
13500 | 7.88 | ||
13714 | 8.00 | ||
13800 | 8.05 | ||
POS.9 | 75 | 12000 | 7.50 |
12500 | 7.81 | ||
12800 | 8.00 | ||
13000 | 8.13 | ||
13500 | 8.44 | ||
13800 | 8.63 |
※カットタイム中の点火中断回数=回転数(rpm)÷60÷1000×カットタイム(msec)÷2(圧縮上死点時のみ点火として)
あくまでも机上計算の結果ですが、70msecのカットタイムでは13,714rpmで8回点火が中断されることになります。一方いままでの50msecではレッドが始まる13,800まで回しても6回弱しか中断されません。これで先日の「レッドゾーン(13,800rpm)ぎりぎりまで引っ張ってシフトアップした直後に点灯している」説明が付くのではないでしょうか。
要するに、65msecまでにしとけばぶん回してもエラーは出ない。つーか70msec以上にして高回転まで回すとエラー表示でるかもしれないけど気にする事ないよってことです、ハイ。
以上、あくまでも推測なので本当にダイレクトイグニッションの不良とか、全く違うエラーかもしれないけど。(^_^;)
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